相模原中央プリモ動物病院

神奈川県相模原市中央区東淵野辺4-11-45

受付:9時〜23時 年中無休 電話:042-750-7880

神奈川県相模原市中央区東淵野辺4-11-45

受付:9時〜23時 年中無休 電話:042-750-7880

腫瘍科

綿貫 貴明

日本大学生物資源科学部獣医学科 卒業
獣医腫瘍科認定医Ⅱ種
【所属学会】日本獣医がん学会


 近年では、犬や猫の寿命の延長に伴い、腫瘍(いわゆるガン)の発生が非常に多くなって来ました。ある報告では、全ての犬の23%が、特に10歳以上の犬では45%が腫瘍に関連し亡くなっているとされています。
 腫瘍は体の表面に出来るものが最も発見されやすく、飼い主様自身が気付かれ来院されることもありますが、レントゲン検査やエコー検査、血液検査などで初めて見つかる腫瘍も多数存在します。どのような腫瘍であれ、早期発見、早期治療が重要となります。そのため、当院では定期的な健康診断の実施を推奨し腫瘍の早期発見に努め、腫瘍の種類、症例の状態に応じた適切な治療を行うことを目指しています。


特化診療時間

    ・腫瘍科に関しては、常時、外来を受け付けておりますが、予約診療も可能です。
    ・担当医の在院時にご来院ください。
    ・予約に関してはお電話042-750-7880またはメールでご確認ください。

こんなお悩みには、腫瘍科認定医の診療をお勧めします。

    ・しこりを見つけた
    ・前からあるしこりが大きくなった
    ・腫瘍と診断されたがこれからどうすればいいかわからない
    ・二次診療ではどのような治療をしているのか知りたい
    ・腫瘍がある場合どんな食事や生活をすればいいのか不安がある
    ・治療中だが不安が大きく治療をどうしたらいいのか悩んでいる

アレルギー検査


どんな検査をするのか


    ①どんなしこりなのかを調べます
    視診、画像検査、血液検査(造血系腫瘍)、細胞診断検査、組織生検
    ②どこまで拡がっているのかを調べます
    リンパ節の評価(触診や細胞診断)、各種臓器の評価・肺の評価(血液検査、画像検査)
    ③体にどんな影響を与えているのかを調べます
    身体検査、血液検査、画像検査
    できているしこりだけでなく、体の状況やしこりによって引き起こされている状況をしっかりと把握することがとても大切です!

アレルギー検査

    腫瘍の治療は①手術、②抗がん剤、③放射線治療の三つの大きな柱を中心に考えます。
    それだけではなく状態により対症治療や食事の指導等多岐に渡り相談しながら治療をすすめていきます。
    できているしこりだけでなく、体の状況やしこりによって引き起こされている状況をしっかりと把握することがとても大切です!

手術症例


※手術症例には一部グロテスクな画像が含まれます。苦手な方は閲覧をお控えください。

直腸炎症性ポリープへの直腸粘膜プルスルー術

詳 細
    【症例】ミニチュアダックス 8歳 避妊雌
    【経過】内科療法に反応しない慢性の粘血便を主訴に来院。直腸検査、内視鏡検査にて直腸腫瘤を確認。内視鏡下生検の結果、直腸腫瘤は「炎症性ポリープ」と診断された。
リンパ腫

リンパ腫

肥満細胞腫

肥満細胞腫

 【手術】直腸粘膜プルスルー(腫瘤ごと直腸の粘膜のみを切除する手術)を実施

リンパ腫
肥満細胞腫
リンパ腫
肥満細胞腫
リンパ腫
肥満細胞腫


口腔悪性黒色腫への下顎部分切除術

詳 細
    【症例】シェットランドシープドッグ 11歳 避妊雌
    【経過】口腔内(下顎先端)に発生した腫瘤を主訴に来院。術前の病理検査結果は「悪性黒色腫」であった。
    【手術】下顎部分切除術(下顎骨の一部ごと腫瘤を切除する手術)を実施
術前(正面からの外観)

術前(正面からの外観)

術前(側方からの外観)

術前(側方からの外観)

下顎部分切除術

下顎部分切除術

術後外観

術後外観

 【術後経過】切除組織の病理組織検査結果は「悪性黒色腫」であり、下顎骨への浸潤が認められた。
「悪性黒色腫」は転移性の高い腫瘍であることから、術後抗がん剤治療を開始している。


脾臓血管肉腫

詳 細
    【症例】ゴールデン・レトリバー 7歳 避妊雌
    【経過】嘔吐とふらつきを主訴に来院。エコー検査にて脾臓腫瘍および腹腔内の血液貯留を認めた。
    【手術】開腹手術を実施。脾臓腫瘍は10cm大で、破裂・出血を起こしていた。周囲組織との癒着を剥がし、血管を止血し、脾臓摘出を行った。
脾臓血管肉腫1
脾臓血管肉腫2

【術後】病理組織検査では「血管肉腫」という診断であった。転移性の強い悪性腫瘍である為、抗がん剤治療を実施している。
【補足】脾臓腫瘍の2/3は悪性であり、さらにその2/3は血管肉腫であると言われています。血管肉腫は肝臓や心臓に転移しやすい悪性度の強い腫瘍です。また、破裂・出血による突然死を起こすこともあり、早期発見の為の定期健診が重要となります。


腸腺癌

詳 細
    【症例】雑種猫 避妊雌 7歳
    【経過】1週間前からの毎日の嘔吐を主訴に来院。 エコー検査にて腸管に2cm大の腫瘍を認め、その箇所で腸閉塞を起こしていた。細胞診検査にて上皮系悪性腫瘍を疑い、手術を実施した。
    【手術】開腹手術にて腸管の状態を確認した。腫瘍(黄矢印)は小腸の中間に存在し、腸管内腔を埋め閉塞を起こし、手前の腸管は拡張していた。腫瘍の存在する部位の腸管を切除し、径の違いを調整して正常な腸管同士を縫合した。
腸腺癌1
腸腺癌2
腸腺癌3

【補足】猫の腸管に発生する腫瘍ではリンパ腫が最も多く、腺癌が2番目に多い。腸腺癌の手術は、腸管内容物の漏出、縫合部の裂開がなければ比較的長い予後が望めるものである。上記の症例は、嘔吐が治まり食欲も戻り、現在も経過観察中である。


精上皮腫

詳 細
    【症例】雑種犬、未去勢オス、12歳
    【経過】かかりつけ医で下腹部の腫れを指摘され、その後当院を受診。右鼠径部に12cmの腫瘍と、腹部リンパ節の腫大を認めた。手術に向けた精査の為CT検査を委託実施した。  T検査の結果、鼠径部腫瘍は動脈と隣接し、腹部リンパ節は腹大動脈と接するように腫大していた。検査結果より、精巣腫瘍およびリンパ節転移を疑い手術を行った。
腸腺癌1
腸腺癌2
腸腺癌3

【手術】まず鼠径部腫瘍を大腿動脈から剥離し切除した。腹部リンパ節は、腹大動脈との癒着を慎重に剥離し、2箇所のリンパ節切除を行った。

腸腺癌1
腸腺癌2
腸腺癌3

【術後】病理検査の結果は「精上皮腫」という精巣腫瘍であった。リンパ節転移を起こしていたことから悪性度が高いことが予想されるので、今後は慎重な経過観察が必要となる。


猫 乳腺腫瘍

詳 細
    【症例】メインクーン、メス、11歳
    【経過】半年前から乳腺にしこりがあり、大きくなって出血したという主訴で来院。 腫瘍は右第4乳腺に存在、3.5×3cmの大きさで自壊していた。院内で細胞診検査を行い、悪性乳腺腫瘍を疑う。各種検査を行い、肺や肝臓への転移は認めなかった。
腸腺癌1

【手術】片側乳腺切除術を実施した。乳腺付近の血管を慎重に処理し、鼠径リンパ節を含めて腫瘍のある右側乳腺を全て切除した。

腸腺癌2
腸腺癌3

【術後】病理検査の結果は「乳腺単純癌、鼠径リンパ節転移を伴う」であった。さらなる転移が予想されるので、手術後から抗がん剤治療を開始した。約10ヵ月間、治療にあたったが最終的には肺転移が原因で亡くなってしまった。

【補足】猫の乳腺腫瘍は8~9割が悪性と言われています。様子を見ていると、どんどん増大し転移を起こすので、早期での広範囲な外科手術が必要です。また1歳までに避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生を予防することが出来ます。


軟部組織肉腫

詳 細
    【症例】ゴールデン・レトリバー、避妊メス、4歳
    【経過】1週間前に右頬部のしこりを発見しかかりつけ医を受診したが、セカンドオピニオンで当院を受診。3.5×3.5cmの皮膚腫瘍に細胞診検査・組織生検を行い、軟部組織肉腫が疑われた。悪性で局所浸潤や再発を起こしやすい腫瘍の為、切除手術を行った。
腸腺癌1
腸腺癌2

【手術】腫瘍の際から横に2cmの距離をとって、奥(底部)は筋肉の表面の膜まで切除を行った。目の近くであったので、影響が出ない範囲での手術となった。

腸腺癌2
腸腺癌3

【術後】病理検査の結果は「軟部組織肉腫、グレード1(低悪性度)」であった。低悪性度であったので、術後は無治療で経過観察を行っているが現在のところ再発もなく順調に過ごしている。

【補足】軟部組織肉腫は犬の皮膚・皮下腫瘍の約15%を占める悪性腫瘍です。他臓器への転移率は比較的低いが、局所での浸潤性の強い腫瘍であることから、広範囲での切除手術や放射線治療が必要になります。グレード1では再発はほとんどありませんが、グレード2あるいは3では再発や転移の確率が高くなります。


【最後に】

腫瘍治療は飼い主様の協力が欠かせないので負担が大きく、不安や心配を抱え込みやすくなります。
またしっかりと状況と治療への理解をしていないと治療が難しくなることもあります。
専門的な知識は勿論のことですがどんな些細なことでも相談でき、納得できるように治療をすることが私の努めであると思っております。こんなこと相談するべきかと思われることでもお話ください。

Copyright © プリモ動物病院相模原中央 All Rights Reserved.

TOPへ戻る