皮膚科・アレルギー科

藤原 あずさ
麻布大学 獣医学部
獣医学科 卒業

皮膚の異常は他の病気に比べて飼い主様が早期に気づくことが多いと思いますが、一言に痒みや脱毛と言っても様々な原因が考えられます。突然の皮膚のトラブルはもちろん、よく繰り返す症状、日頃のスキンケアまで気になることがあればぜひ一度ご相談ください。

 プリモ動物病院 相模原中央では、一般診療に加え病気の中でも特に多い皮膚疾患に力を入れております。皮膚は最大の臓器であり、目で病変を確かめられることができる唯一の臓器です。
 「日本獣医皮膚科学会認定医」指導の下、より質の高い皮膚医療を提供し、地域のみなさまに貢献できるよう努力して参ります。

【場所】

プリモ動物病院 相模原中央
住所:神奈川県相模原市中央区東淵野辺4-11-45 地図はこちら
電話番号:042-750-7880

皮膚科診療指導医

プリモ動物病院 練馬 動物アレルギー医療センター
院長 川野 浩志
日本獣医皮膚科学会 認定医

【学歴】北里大学獣医畜産学部獣医学科卒
    山口大学大学院連合獣医学研究科在籍
【研修歴】東京大学附属動物医療センター内科系診療科
     オハイオ州救命動物医療センターMedVet皮膚科
     ニューヨーク VCA Animal Specialty Center皮膚科
【所属学会】日本獣医皮膚科学会、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会、獣医耳科研究会(VEP)、日本アレルギー学会、日本サプリメント評議会(評議委員)
【著書】「はぐれ獣医純情派」(文芸社) 、「家庭犬の医学」(オクムラ書店)

【講演・学術論文・学会誌・専門誌】

  • ■K,. Kawano, K. Oumi, Y. Ashida, Y. Horiuchi, and T. Mizuno The prevalence of dogs with lymphocyte proliferative responses to food allergens in canine allergic dermatitis. Polish Journal of Veterinary Sciences Vol. 16, No. 2 (2013), 323-332
  • ■2014年1月29日 皮膚セミナー講演「くわしく知りたい!アレルギーとアトピーについて」(intezoo主催トリマー向けセミナー)
  • ■2014年1月24日 中国北京にてアレルギー診療の 講演(Interzoo China主催)
  • ■プライマリ・ケアのための診療指針-犬と猫の内科学-執筆 執筆パート:「皮温不正」、「後弓反張」、「眼球振盪」 【監修】長谷川篤彦【発行所】株式会社 学窓社
  • ■第150回日本獣医学会学術集会 2013年 日本国内の主要犬種における犬白血球抗原T型の遺伝子型解析 中谷亮太1、井上公美2、川野浩志2,3、奥田優2、水野拓也2 1山口大 共同獣医・獣医内科、2山口大院連獣 獣医内科、3プリモ動物病院
  • ■川野浩志(2013): 獣医アトピー・アレルギー・免疫学会 第6回シンポジウムにて講演「消化器症状を呈する食物アレルギーの傾向」
  • ■翻訳 川野浩志.(2013): Validation of a novel epicutaneous delivery system for patch testing of house dust mite-hypersensitive dogs, In:Veterinary Dermatology .6: 71-75.
  • ■川野浩志.(2013): 除去食試験と負荷試験を行って食物アレルギーと診断した犬の1例, In:J-vet EBM&informed consent .6: 20-23.
  • ■川野浩志.(2013): 診断的治療を経て、食物アレルギーと診断的するに至った猫の1 例, In:SMALL ANIMAL DERMATOLOGY.19:72-76.
  • ■川野浩志.(2013): 診断的治療を経て、食物アレルギーと診断的するに至った猫の1 例, In:SMALL ANIMAL DERMATOLOGY.19:72-76.
  • ■川野浩志.(2012): 消化器症状のアレルギー診断基準, In:J-vet EBM&informed consent .10: 29-34.
  • ■川野浩志.(2012):犬アトピー性皮膚炎を疑ったが、アレルギー検査が陰性で苦労した症例. MVM137 Novemver2012
  • ■K.Kawano,T.Okayama,K.Masuda and T.Mizuno(2012). possible involvement of lymphocyte responses of food allergens in dogs with atopic-kike dermatitis. Veterinary Dermatology Special Issue: 7th World Congress of, July 24–28, 2012,Pages 56
  • ■皮膚疾患クリニカルケースコンペティション2012(ロイヤルカナン社主催):アワード受賞,2012年5月
  • ■堀内大,川野浩志.小沼守.北舘健太郎(2012):コンパニオンアニマルにおける補完代替医療とAHCC,GCP.CAP(Companion Animal Pract)(4)53-57.
  • ■ファームプレス MVM134 May2012 座談会「食物有害反応 除去食・療法食を使いこなす」西藤公司、Nick Cave、村山信雄、北宮絵里、清水裕子、川野浩志
    ■川野浩志、石川剛司、圓尾拓也、並河和彦、信田卓男.(2012): Effect of Hypofractionated Low-total-dose Radiotherapy in a Dog with Pituitary-dependent Hyperadrenocorticism.獣医臨床皮膚科.18(1):23-27.
  • ■川野浩志(2012): 獣医アトピー・アレルギー・免疫学会 第6回シンポジウムにて講演 「消化器症状のアレルギー診療基準」
  • ■堀内大、川野浩志、小沼守(2011): 機能性食品「PE AHCC&GCP」を摂取したイヌの免疫学的パラメータの動態,日本獣医皮膚科学会学術大会.
  • ■下津浦 勇雄1)、川野浩志、山岸敏1)、浜川弘茂1).(2011):グレープフルーツ種子抽出物含有イヤークリーナーのブドウ球菌および緑膿菌に対する殺菌効果. 日本臨床獣医学フォーラム2011 1)ライオン商事(株)事業推進部
  • ■川野浩志.(2011): 食物アレルギーの1症例におけるリンパ球反応検査の値の推移.獣医アトピー・アレルギー・免疫学会誌.1(1):16-20. 獣医アトピー・免疫学会HP
  • ■川野浩志(2011): 犬のアトピー性皮膚炎の除外診断におけるスピノサド(コンフォティス錠)の経口投与の臨床的意義, In:CLINIC NOTE.73:103-106.
  • ■川野浩志(2011): 学際企画小動物セミナー講演  アレルギー性疾患に対する診断と治療
  • ■小沼守, 川野浩志.(2010):AHCCを投与した犬の4例.In:小動物臨床.172:11-15.
  • ■川野浩志.(2010): 低アレルギーフードの選び方, In:SMALL ANIMAL DERMATOLOGY.6:471-481.
  • ■川野浩志、小沼 守、関口麻衣子.(2009): タクロリムス軟膏を使用した犬の無菌性化膿性肉芽腫/ 肉芽腫症候群の1 例. 獣医臨床皮膚科.15(2):89-90.
  • ■川野浩志.(2007): 犬と猫における身近な中毒, In:CLINIC NOTE.24:30-39.
  • ■川野浩志.(2006): 教科書には書いていない猫下部尿路疾患〜臨床家が知っておくべき戦略的治療〜, In:CLINIC NOTE.16:22-29.
  • ■前田貞俊,川野浩志(2002): セオリーで読む実践的X線診断術 第1回 総論1) X線撮影の基本.CAP(Companion Animal Pract)154:5-10.

一生に一度しか診察することのない難しい皮膚疾患や教科書の最後のページに数行だけ書いてあるような珍しい皮膚病が治療できる特別な病院ではなく、皮膚疾患の中でも特に多い3大疾患である「アレルギー性皮膚炎」「角化症」「感染症」にターゲットを絞り込むことにより、より効率的に情報収集を行い、これらの疾患で悩んでいる近隣の飼い主様とその"お子さん"へ還元していくことがホーム"スキン"ドクターとしての使命であり、獣医師として社会貢献に繋がると確信しています。

当院での皮膚診療におけるセカンドオピニオンの件数

犬や猫の3大皮膚疾患

【アレルギー】

食物アレルギー

特定の食物抗原に反応して痒みを出す皮膚病です。(牛肉を食べると痒がる、鶏肉を食べると痒がる、など。) アレルゲンが特定できれば、食事管理により症状を改善することができます。

アトピー性皮膚炎

ダニやカビ・花粉などのアレルゲンに免疫機能が過剰反応して起こる皮膚炎です。 「遺伝要因」と「皮膚のバリア機能不全」という2つの素因が関わっています。

ノミアレルギー

ノミに刺されることでノミの唾液に対して激しいアレルギーを起こすようになってしまう症状です。 ノミアレルギーの犬は1匹に吸血されるだけでも激しい症状を発症し、痒がります。

【角化症】

 角化症とは、皮膚の表面にある角質が正常に作られなくなっている状態の総称です。角化症になると、乾燥による痒みや、細菌感染やアレルゲンの進入が容易になることで、皮膚病を悪化させます。 脂っぽくなる脂漏症や乾燥肌のどちらか、もしくはその両方に陥ります。また、マラセチアなどの感染症としばしば合併します。

【感染症】

膿皮症

細菌感染による皮膚病として最も多くみられるのが膿皮症です。痒がる皮膚病の代表的な1つで、他の皮膚病に合併して症状を複雑化することが多いです。

マラセチア性皮膚炎

マラセチアという酵母によって引きおこされる感染症です。脂っぽい体質の犬に多い傾向があります。アトピー性皮膚炎などで皮脂の分泌が亢進することで増殖しやすくなり、症状を複雑化します。

疥癬

疥癬というダニの感染症です。ダニは皮膚にもぐりこみ、その糞などに対するアレルギー反応として激しい痒みが発生します。

毛包虫症

ニキビダニという毛包に住むダニによって引きおこされる皮膚病です。細菌感染が合併して症状をひどくすることが多いです。ほとんど全ての犬がニキビダニを持っているのに、特定の犬にだけ激しい皮膚病を引きおこすことが知られています。その原因としては遺伝的体質や高齢犬の内分泌疾患による皮膚のバリア機能の低下などが挙げられます。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌によって起きる感染症です。ウッド灯検査や被毛を顕微鏡で見る検査、培養検査などによって診断されます。

ノミ・マダニの感染

ノミやマダニの感染症です。特にノミの感染は激しく痒がります。春から秋に草むらなどで感染します。

各種検査

当院では、必要に応じ詳細な検査を実施しています。

  • 皮膚の直接鏡検 ・皮膚掻爬検査 ・毛検査 ・細菌培養 ・真菌培養
  • アレルギー検査(ハウスダストマイト・樹木・雑草・真菌・食物等)
  • 血液生化学検査 ・ホルモン検査 ・皮膚生検

減感作療法

【減感作療法(アレルゲン免疫療法)とは?】

 減感作療法とは、アレルゲン(犯人)を特定し、それを逆に体内に少しずつ注射していくことによって体を徐々にアレルゲン(犯人)に対して慣れさせ、過剰なアレルギー反応を起こさない体質に変えていくという治療法です。アトピー性皮膚炎の治療はほとんどが症状を抑える治療ですが、この減感作療法は体質を改善していく唯一の治療法です。 1997年、ジュネーブで開かれたWHO(世界保健機構)の会議において、減感作療法は「アレルギーの自然治癒を促す唯一の治療法」であり、また「新たなアレルギーの発症を予防する予防的治療法」とされ、人医でも広く使われており、現在欧米では獣医療でも広く利用されています。

【減感作療法のメリットとデメリット】

 減感作療法は"一発の注射"で痒みを止める治療ではなく、頻繁に注射をしなければなりませんので、手間がかかります。また効果が出るまで2〜3ヶ月かかるため、痒みをすぐに止めることはできません。しかし、アレルギー反応だけを抑え、ホルモンバランスに全く影響を与えないという大きなメリットがあります。ステロイド剤は、確かに劇的な効果がありますが、"臭いものにフタをする"だけの治療であり、長期間の全身投与により、クッシング症候群、糖尿病など様々な副作用を引き起こすリスクを伴うので、"絶対使わない"というより"極力避ける"というスタンスです。

【減感作療法の副作用】

 重篤な副作用として最も注意されなければならない問題はアナフィラキシーショックですが、このような例は稀です。アメリカの調査では、全身性反応が起こるリスクは全体の約1%であったという統計データがあります。
・Walton AD, MacDonald JM. Immunotherapy in canine atopy. In: Kirk RW, Bonagura JD, eds. Current Veterinary Therapy XI. Philadelphia, PA: WB Saunders, 1991,pp505–508.

【減感作療法の成功率】

 何を基準に"効いた"とするかによって成功率が変わってきますが、それも含めてざっくり言うと60〜80%前後の改善率です。治療効果は個人(犬)差はありますが、高い治療成績が期待出来る治療法です。
・Willemse A,Van den Brom WE, Rijnberk A..Effect of hyposensitization on atopic dermatitis in dogs. J Am Vet Med Assoc.10:1277-1280. 1984.

【減感作療法の推奨症例】

@若齢でアトピー性皮膚炎を発症し、長期的なステロイドの使用が予想される場合。
A原因アレルゲンが判明していて、回避・除去を行っても改善がみられない場合。
B特にアレルゲン特異的IgE検査でハウスダストマイトに陽性の場合。
C減感作療法への理解が得られる場合。

【急速皮下減感作療法】

 通常の減感作療法では、効果を実感できる維持量に到達するまで、何度も動物病院を受診しなければならないという面倒さがあります。この欠点を改善するのが、1日の入院で何度も注射することによって導入期の来院回数を省略した方法が急速減感作療法です。当院では、通常の減感作療法のように定期的な通院が難しい場合には、急速減感作療法をオプションに提示します。急速減感作療法は、通常の減感作療法と効果が変わらないと報告されています。
・Mueller RS, Fieseler KV, Zabel S, et al. Conventional and rush immunotherapy in canine atopic dermatitis. Vet Dermatol.15:5,2004.

【急速経口減感作療法】

 人医領域で行われている舌下に投与する舌下減感作療法(スリット減感作療法)は、口の粘膜に多く存在する樹状細胞(犯人を捕まえる警察官)の働きなどで、注射による減感作療法とほぼ同等の効果が期待できるとされています。当院では、この舌下減感作療法も取り入れています。舌下減感作療法は、従来の注射による減感作療法とは違い、何よりも注射をしない(=痛くない)で済むので、注射を嫌がる場合に効果的です。

治療例

アトピー性皮膚炎

〜治療例〜
■スピッツ(雄・2歳) ■主訴:痒み(非季節性) ■初発:生後9ヶ月〜
■皮膚病変:肢間 ■痒みスコア:8/10(無治療)
【診断名】アトピー性皮膚炎+食物アレルギー(T型過敏症) 【治療】急速減感作療法+低アレルギー食

食物アレルギー

〜治療例〜
■柴犬(雌・7歳) ■初発: 3歳〜
■皮膚病変:腹部、顔 ■痒みスコア:9/10(無治療) ■季節性:なし
【診断名】食物アレルギー(W型過敏症) 【治療】低アレルギー食

〜治療例〜
■フレンチブルドック(雌・2歳) ■初発: 生後5ヶ月〜
■皮膚病変:顔 ■痒みスコア:8/10(無治療) ■季節性:なし
【診断結果】W型食物アレルギー 【治療】食事管理のみ

〜治療例〜
■雑種(雌・5歳)■初発: 2歳〜
■皮膚病変:顔面、四肢、腹部 ■痒みスコア:8/10(無治療) ■季節性:なし
【診断名】食物アレルギー(W型過敏症)【治療】低アレルギー食

〜治療例〜
■シーズー(雄・11歳)
■初発: 10歳〜
■皮膚病変:四肢端
■痒みスコア:10/10(無治療)
【診断名】毛包虫症

皮膚型リンパ腫

■ポメラニアン(雄・14歳)
【診断名】犬皮膚上皮向性T細胞型リンパ腫(CETL)
【治療】ロムスチン

疥癬

〜治療例〜
■雑種(雄・14歳)
【診断名】疥癬
【治療】イベルメクチン製剤、硫黄シャンプー


特発性リンパ球性壁性毛包炎

〜治療例〜
■雑種猫(雌・7歳)
【診断名】特発性リンパ球性壁性毛包炎
【治療】免疫抑制剤

年中無休 午前診療/9:00〜13:00 午後診療/16:00〜20:00 夜間救急/20:00〜24:00

※夜間救急について

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